とよ‐あしはら【豊葦原】
《豊かに葦の生い茂っている原の意》日本国の美称。「代々絶えず継ぎて久しく栄へなん—の国安くして」〈玉葉集・賀〉
とよあしはら‐の‐ちいおあきのみずほのくに【豊葦原の千五百秋の瑞穂の国】
《葦が生い茂り、永遠に穀物が豊かにみのる国の意》日本国の美称。「—有り。宜しく汝(いまし)が往ひて脩(しら)すべし」〈神代紀・上〉
とよあしはら‐の‐なかつくに【豊葦原の中つ国】
日本国の美称。「謂(おも)ふに当(まさ)に—は必ず長夜(とこやみ)為(ゆ)かむ」〈神代紀・上〉
とよあしはら‐の‐みずほのくに【豊葦原の瑞穂の国】
《神意によって稲が豊かに実り、栄える国の意》日本国の美称。「此の—を挙(のたまひあげ)て我が天祖(あまつみおや)彦火の瓊々杵尊に授へり」〈神武紀〉