しころ【錏/錣/𩊱】
1 兜(かぶと)の鉢の左右・後方につけて垂らし、首から襟の防御とするもの。多くは札(さね)または鉄板を三段ないし五段下りとしておどしつける。 2 錏頭巾(しころずきん)の三方に垂らした布。 3 ...
しころ‐ずきん【錏頭巾】
1 円筒の頭巾の縁に頭や両ほおを覆うための布をつけて垂らしたもの。 2 ⇒宗十郎頭巾(そうじゅうろうずきん)
しころ‐びき【錣引/錏曳】
屋島の戦いで、平景清と源氏方の美尾谷(みおのや)十郎国俊が格闘し、景清がつかんだ国俊の兜の錏が切れたという伝説。歌舞伎に脚色され、さまざまな趣向で演じられた。一幕物としては、摩耶山で非人姿の景清...
しころ‐びさし【錏庇】
母屋(もや)の屋根より一段低くとりつけた庇。
しころ‐ぶき【錏葺き】
兜の錏のように途中で流れを変えて二段にした屋根の葺き方。