き‐き【騏驥】
1 よく走るすぐれた馬。駿馬(しゅんめ)。 2 すぐれた人物。「—老(おい)たりと雖(いえど)も、其志は尚千里の外に在り」〈竜渓・経国美談〉
騏驥(きき)の跼躅(きょくちょく)は駑馬(どば)の安歩(あんぽ)に如(し)かず
《「史記」淮陰侯伝から》すぐれた馬もぐずぐずしていれば、つまらない馬が静かに歩み続けるのに及ばない。すぐれた人も怠けていれば、平凡な人が努力するのに及ばないというたとえ。
き‐りん【騏驎】
1 1日に千里も走るという、すばらしい馬。駿馬(しゅんめ)。 2 「麒麟(きりん)」に同じ。
騏驎(きりん)も老(お)いぬれば駑馬(どば)に劣(おと)る
《「戦国策」斉策から》名馬も年をとると駄馬にも負ける。すぐれた人も年をとると凡人にも及ばなくなるたとえ。 [補説]「騏驎」は、この成句では駿馬(しゅんめ)のことをいい、「麒麟も老いぬれば駑馬に劣...