おう‐はん【黄斑】
網膜の後極にある卵円形のくぼみで、黄色色素が沈着している、視覚の最も鋭敏な部分。中心部は錐状体だけで、桿状体(かんじょうたい)はない。黄点。
おうはんか‐けっしゅ【黄斑下血腫】
黄斑部の網膜下で出血し、血液がたまった状態。加齢黄斑変性症や網膜細動脈瘤などによって起こる。放置すると網膜の機能が低下するため、早期の治療が必要。治療法として硝子体手術や血腫移動術などがある。
おうはん‐ふしゅ【黄斑浮腫】
網膜の黄斑部にむくみが生じた状態。糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症、サルコイドーシスなどの病気で、網膜の血管から血液中の水分が漏れ出すことによって起こる。
おうはん‐へんせい【黄斑変性】
網膜の黄斑に異常が生じ、視力が低下する疾患。加齢に伴う加齢黄斑変性症や、ぶどう膜炎などに続いて生じる続発性黄斑症がある。
きまだら‐ひかげ【黄斑日陰蝶】
ジャノメチョウ科のサトキマダラヒカゲ・ヤマキマダラヒカゲの総称。翅(はね)は開張6センチくらいで、黄褐色の紋が並ぶ。林にすみ、樹液を吸う。幼虫はササ類を食う。