あったらしか (鹿児島の方言)
もったいない。 まだつこがなって、あったらしかことしやんな(まだ使えるのに、もったいないことをするな)古語の「あたらし〈惜〉」の意味を残している。
あっぱとっぱ (千葉の方言)
あわてるようす。あたふた。 急に雨ガ降ってきたがら、あっぱとっぱしっちゃーよー(急に雨が降ってきたから、あたふたしちゃうよ)
あつら (愛知の方言)
辺り。 今夜あつら雨が降るで傘持ってけー(今夜あたり雨が降るから傘を持って行け)
あとぅまさいがふー (沖縄の方言)
残り物に福があること。 いっとー あたてぃ あとぅまさいがふーやたん (一等あたって残り物に福となった)
いび (沖縄の方言)
神のいる場所。 あまんかい いびぬ あたんやー(あそこに聖空間があったね)上代の「いむべ(忌部)」に対応する語。
うーいってんぎゃー (佐賀の方言)
あたり一面。 うーいってんぎゃーさぎゃーたばってんなかったばんた(あたり一面探したけれどもなかったですよ)
えんなか (富山の方言)
囲炉裏。 えんなかであたられ(囲炉裏の火に当たって暖まりなさい)
かてる (福岡の方言)
仲間に入れる。 あたきも、かたしぇちゃらんなー(私も仲間に入れてくれないかい)「かたせる」「かたす」とも。
からむ (鳥取の方言)
結ぶ。しばる。 新聞紙をそこらへんでからんどいてごっしゃい(新聞紙をそのあたりでしばっておいてください)
がっそー (岡山の方言)
髪がぼさぼさであるさま。 あたまーがっそーにして、そてー出な(髪の毛がぼさぼさのまま、外へ出るな)さらにひどい状態を「大がっそー」とも。