おたから (大分の方言)
「幼児」を大切な存在ととらえて表現する語。 〈転んで泣きそうな幼児に〉痛いけんど、おたからじゃから、泣かん、泣かん(痛いだろうが、かわいい子どもだもの、泣かない泣かない)
おたくらもん (富山の方言)
狡猾な人。 ありゃ、おたくらもんだちゃ(あいつは狡猾なやつだよ)
おたぐらかく (和歌山の方言)
あぐらをかく。 女の子は、おたぐらかいたらあかん(女の子はあぐらをかいてはいけない)
おたたさん (愛媛の方言)
桶を頭に載せ、魚の行商をする女性。 誰まりにおたたさんの真似が出来るかや(誰も彼もにおたたさんの真似が出来るわけがない)
おたね (群馬の方言)
麻の種。 昔はおたねも煎って食っただよ(昔は麻の種も煎って食べたんだよ)
おだあげ (埼玉の方言)
むだ話。 おだあげべーしてねーで、ちったー仕事しろ(むだ話ばかりしていないで、少しは仕事をしろ)
おだいじん (山梨の方言)
金持ち。裕福な人。 あのしはたいそーなおだいじんだ(あの人は大変な金持ちだ)「おでーじん」とも。
おだっくい (静岡の方言)
お調子者。おだてに乗る人。 あのひたーおだっくいので困ったもんだ(あの人はお調子者で困ったものだ)
おだづ (宮城の方言)
ふざける。騒ぐ。 おぼごどいっしょぇなっておだってばりいでてわがんね(子どもと一緒になってふざけてばかりいては駄目だ)
おだま (岩手の方言)
お手玉。 おだましてあそぶべ(お手玉をして遊びましょう)