しくた (三重の方言)
出来損ない。 しくたみたいなはながあがっとったが(出来損ないのような花がお墓にあがっていたわよ)雨の降ったりやんだりを「しくたびより」という。また、一人前でない人を指して「ひとりだけしくたがおるなー」…
〜しこ (長崎の方言)
〜だけ。 こがしこあれば、一ヶ月はもつやろ(これだけあれば、一ヶ月はもつだろう)
しった (埼玉の方言)
〈鍋などの〉底。下。 もー少ししったのほーだと取るんが楽なんだけんどな(もう少し下の方だと取るのが楽なのだけどな)樽のしったに隠れてる(樽の下に隠れている)
しったげ (秋田の方言)
とても。 しったげさび(とても寒い)「死ぬだけ死ぬほど」から。年配者にはこの語源意識があり、「しんたげ」とも言う。
〜しておく (福岡の方言)
〜する。 これ、なおしておいて(これ、しまってくれ)「〜する」だけで十分だが、あえて「〜しておく」と表現する。
じきのまに (鳥取の方言)
直ぐに。間もなく。 こりゃーばらけだけー、じきのまにやむわいや(これは夕立ちだから、間もなく止むよ)
すっぺすっぺ (愛知の方言)
貸し借り無し。 ありがとだけでおいて、すっぺすっぺにしとこまい(有り難うと言うだけで、貸し借り無しにしておこう)
すてんぽてん (鳥取の方言)
だらしない。しまりがない。放縦だ。 あの男はすてんぽてんだけん、職を転々と変える。(あの男はだらしないから、職を転々と変える)
せっちょー (群馬の方言)
世話。 また余計なせっちょーやいて困るよ(また余計な世話をやいて困るよ)「せっちょー」だけで「余計な世話」の意にも。
そーのー (奈良の方言)
家屋に隣接する畑。 ちょっと悪いねんけどよ、そーのーでネギとってきてくれよ(ちょっと悪いのだけれども、家の隣の畑でネギとってきてよ)