ほえる (島根の方言)
〈特に子どもが〉泣く。 ほえちょーばっかーで、どげんならん(泣くばかりで、どうにもならない)
ほげる (宮崎の方言)
穴があく。 壁に穴がほげちょるが、どんげしたつか(壁に穴があいてるけど、どうしたんだい)
ほっこりせん (岐阜の方言)
はかばかしくない。 おとといから、どーもほっこりせんで、困ったことじゃ(一昨日から、どうも体の調子がはかばかしくなくて、困ったことです)
まどす (京都の方言)
弁償する。 まーどせ まどせ もーとのとーりにまどせ(元の通りになるように弁償しろ)例文は子どもたちがはやしたてることば。「まどう」とも。
むしやしない (京都の方言)
食間の軽い食べ物。 つまらんもんですけど、お虫養にどうぞ(つまらないものですが、軽食にどうぞ)
むじん (山梨の方言)
仲間内での飲み会や交流の場。 〈飲食店の看板で〉無尽・会合にどうぞ 無尽承ります((無尽での)ご宴会や会合にどうぞ (無尽での)ご宴会承ります)「無尽」の字をあてる。
もじゃくたらね (山形の方言)
どうしようもない。幼稚だ。 なんぼおしぇてもおぼえでねぐで、もじゃくたらねやろだ(いくら教えても覚えていなくてだめな野郎だ)「もじゃくたね」とも。
もじゃくれる (神奈川の方言)
糸などが、もつれる。 ひぼガよー、もじゃくれちゃってよー、どーしょーもねーよー(ひもがね、もつれてしまってね、どうにもならないよ)
もんちくりだす (山形の方言)
蒸し返す。 まだ二〇年めのはなすもんちくりだしたって、どもなんねやのー(また二〇年前の話を蒸し返したってどうにもならないよねえ)
やでまか (新潟の方言)
どうしても。飽くまで。 やでまか行がんばねー(どうしても行かなければならない)「いやでもか」からという。