けない (徳島の方言)
なくなるのが早い。 これびゃーのお菓子、けないなあ(これだけのお菓子ならなくなるのが早いなあ)
〜けにならん (高知の方言)
都合で〜できない。 忙しーき飲みよりけにならん(忙しいので飲んでいられない)連用形に続く。「行っけにならん」は都合でいけない意。
けーかす (鳥取の方言)
消す。消火する。消灯する。 焚(たき)火(び)をしたら、どがでも水をかけてけーかせ(焚火をしたら、かならず水をかけて消せ)
さげ (岩手の方言)
さえ。 おれさげでぎっから、おめだば、もっとかんたんだべ(私さえ出来るのだから、あんたならもっと簡単だろう)
さしね (青森の方言)
うるさい。 隣の教室さしねくて、授業さなね(隣の教室がうるさくて、授業にならない)
さっち (福岡の方言)
かならず。 さっち、くるけんね(かならず来るからね)「しゃっち」「さっちが」とも。「さっちみち」という言い方もあるがやや意味が弱まる。
されく・さろく (熊本の方言)
歩き回る。 あん子はまだひとつにもならんて、もーされきまわりよる(あの子はまだ一歳にもならないのに、もう歩き回っているよ)
しちべた (石川の方言)
尻。太もも。 そんな、地べたねまったら、しちべた、ちぶたーならんけ(そんな、地べたに座ったら、お尻が冷たくならないか)
しもてく (三重の方言)
亡くなる。 えーちゃんしもてきなした(英次さんは亡くなられた)この世に終わりを告げてあの世へ往くという言い方。人の死を悔やむ丁重な心情からの造語である。
じぇんこ (秋田の方言)
お金。 じぇんこねぁして、なもかもならねぁ(お金がなくて、どうにもこうにもならない)「銭(ぜに)っこ」から。