うざねはぐ (岩手の方言)
苦労する。難儀する。 ゆぎつもったがら、やぐばさいぐのに、うざねへぁでしまったな(雪が積もったので、役場に行くのに難儀したねえ)
うまくさい (滋賀の方言)
おいしそうな匂いがする。 つぶを炊いてたさかい、うまくさかったんやろ(田(た)螺(にし)を煮ていたので、おいしそうな匂いがしていたのだろう)
うら (福井の方言)
私〈自称代名詞〉。 うら、いなんだで、なーも知らんのやって(私はいなかったので、何も知らないんだ)嶺南では「わし」〈男〉、「うち」〈女〉。
えなげな(1) (鳥取の方言)
いい加減だ。でたらめだ。 あの男はえなげなもので相手にならんよ(あの男はいい加減だから相手にならないよ)
えーかわん (広島の方言)
買うことができない。 銭がたらんけー、えー買わなんだ(お金が足りなかったので買えなかった)
おいだし (鳥取の方言)
解熱剤。 かぜを引いて熱が出たけー、おいだしを飲んだ(風邪を引いて熱が出たので、解熱剤を飲んだ)「ぎゃーけ」とも。
おいつき (山梨の方言)
その土地で生まれ育った人。生え抜き。 おいつきの人に方言を聞いて歩いているです(この土地で生まれ育った方に方言を聞いて歩いているのです)
おぎむぐれ (茨城の方言)
起きたばかり。 おぎむぐれのかおなんか、みらったもんじゃねーよ(起きたばかりの顔は見られたものではないよ)
おこり (奈良の方言)
マラリヤ・マラリアによるふるえ。 おじいちゃんは南方からの復員やさかいにようおこりにならはるわ(おじいさんは南方からの復員兵なので、よくマラリアによるふるえが起こるなあ)
おさがり(2) (京都の方言)
神仏への供え物を下げたもの。 これ地蔵盆の御下がりやさかい、みなさんでおあがりやす(これは地蔵盆のお供えを下げたものですので、みなさんで召し上がってください)