おーばんで (鳥取の方言)
平気で。公然と。当然のごとく。 よそげの屋敷をじょーじゅーおーばんで歩いて行くやつがいる(よその家の屋敷のなかをいつも当たり前のように歩いて行く男がいる)「おーびらに」とも。
かいとまわり (奈良の方言)
〈へび〉青大将。 かいとまわりは家の主やで殺さんときや(青大将は家の主なので、殺さないようにね)奈良では集落のなかがいくつかの垣内(かいと)と呼ばれる小区画に分かれていて、青大将はこの垣内をまわると言…
かもう (広島の方言)
からかう。もてあそぶ。 犬をかもーてかまれんさんな(犬をからかって咬まれないように)
からう (熊本の方言)
背負う。おんぶする。 ちかごら赤ちゃんばからう人は、あんまり見らんごつなった(近ごろは赤ちゃんをおんぶする人は、あんまり見ないようになった)
きびしょ (長崎の方言)
急須。 きびしょは両手で持つごとなっとっと(急須は両手で持つようになっているの)
ぎゃーけ (佐賀の方言)
風邪。 がばい寒かぎー、ぎゃーけばせんごとしときんしゃい(とても寒いから、風邪をひかないようにしておきなさい)「咳気」。
ぎんつ (岐阜の方言)
鯰の子。 水がきれいになったで、たまにぎんつおるよーになったんな(水が美しくなったので、時々鯰の子がいるようになりましたね)
こ(っ)さらしー (愛知の方言)
生意気な。 あの子はこっさらしーことゆーよーなったんだわ(あの子は生意気なことを言うようになったんだよ)
こざく (新潟の方言)
またぐようにして歩く。 雪こざいてきた(雪の中を歩いてきた)雪の積もったところや川の浅瀬をかきわけるようにして歩く動作をいう。
ござる (三重の方言)
おられる。 今ござったらげんなりしなるわさ(今生きておられたら、がっかりされるわよ)「呼んでござる」のように補助動詞としても用いられる。