びき (広島の方言)
蛙。 このごらー、びきがおらんよーんなった、どがいしたんじゃろー(このごろは蛙がいなくなった、どうしたのだろう)
びゃくくむ (神奈川の方言)
がけが崩れる。 あすこはなー、びゃくガくんでるからよー、とーれやしねーよ(あそこはね、がけが崩れているからね、通ることはできないよ)
びりんべー (神奈川の方言)
火の気のまじった熱い灰。 びりんべーに、入れてよー、芋ー焼くべーか(熱い灰の中に、芋を入れて焼こうか)
ぶっさーる (神奈川の方言)
「すわる」を強めたことば。 そんなとけー、ぶっさーってんなよー(そんな所にでんとすわっているなよ)
べと (福井の方言)
土。 べとにばいちゅっくりさいて、よーあそんだのー(土に棒を突き刺してよく遊んだねえ)
ほきる (神奈川の方言)
草木などが〈人間も〉成長する。 この桑(くわ)よー、よくほきたなー(この桑はね、十分に成長したなあ)
ほげない (兵庫の方言)
はかない。 ほげない死によーやったなー(はかない死にようだったねえ)「ほえない」「ほいない」とも。
ほげる・ほがす (長崎の方言)
穴があく〈自動詞〉。穴をあける〈他動詞〉。 耳んすばほがしてよーっときーとかんね(耳の穴を開けてよく聞いておきなさい)
ほとびる (愛知の方言)
火傷する。 ほとびるよーな風呂に入ったもんだい(火傷するような風呂に入ったから)
ほめく (大阪の方言)
〈湿気が多くて〉蒸す。火(ほ)照(て)る。 「今日はえらいほめきやなあ」(今日はたいへん蒸し暑いねえ)「ほんまによーほめくなー」(本当によく蒸すねえ)