おぞい(1) (福井の方言)
古い。ひどい。 こんなおぞい車、よーのってるのー(こんな古い車によく乗っているねえ)毎日雪ふって、おぞいこっちゃった(毎日雪が降ってひどいことだった)
おたいまつ (奈良の方言)
東大寺二月堂の修二会。 奈良はおたいまつが終わらんと春がけーへんなあ(奈良では東大寺二月堂の修二会が終わらないと春が来ないねえ)「お水取り」とも。
おだんな (山梨の方言)
夫。主人。 今日うちのおだんなはむじんで出かけてるじゃん(今日うちの夫は飲み会で出かけているんですよ)
おっかがる (山形の方言)
寄りかかる。 ぶじゅぐれっどわりがら、おっかがんな(こわれると困るから寄りかかるな)
おっきょる (福島の方言)
折る。 その枝、じゃまんなっから、おっきょれ(その枝、じゃまになるから、折れ)「ぶっきる」とも。会津では「おだる」。
おっける (栃木の方言)
倒れる。転ぶ。 台風で物置小屋がふっとんじゃーし、おっきな木もおっけされ、てーへんなこどんなっちゃった(台風で物置小屋が吹き飛ばされ、大きな木も倒され、大変なことになってしまった)
おっぺす (千葉の方言)
押す。 そんなにおっぺすでねーど。ぶっくりげーっちゃーべーよ(そんなに押すんじゃないよ。倒れてしまいそうだよ)
おつねん 【越年】 (北海道の方言)
冬の間。 おつねんなったらわしらしまだもね(冬になったら私たちはひまだものね)
おとろしい (奈良の方言)
わずらわしい。 そんなおとろしいことわしよーしゃんで(そのようなわずらわしいことを私はできないよ)
おどげでなえ (山形の方言)
容易でない。 きょーは雨ふってっがら、山さのぼんなおどげでなえんでねが(今日は雨が降っているから山に登るのは大変ではないか)