きなしぼ (京都の方言)
やる気のない人。 あの人はきなしぼやさかい、あてにならん(あの人はやる気がない人だからあてにならない)
きなる (山口の方言)
得意になる。 ちょっと成績がえーぐらいで、そねーきなるなーや(少し成績がいいぐらいで、そんなに得意になるな)
きなんば (滋賀の方言)
いちじく。無花果。 「きなんば」ちゅーことばは、今は、もー聞かんなー(「きなんば」と言う言葉は、今は、もう聞かないねえ)
きぶい (徳島の方言)
坂がきつい。 あしこの坂はきぶいけん、馬力のある車で行きなはれよ(あそこの坂はきついから、馬力のある車で行きなさいよ)
きみじん (愛知の方言)
清潔好きなきちんとした女性。 きみじんだで、きちんとやらしたな(きちんとした人だから、〈仕事を〉きっちりとなさったね)
ぎっとー (愛知の方言)
融通の利かない様。 ぎっとーなやつだもんだい、相手になれん(融通の利かない人だから、相手にできない)
ぎゃーけ (佐賀の方言)
風邪。 がばい寒かぎー、ぎゃーけばせんごとしときんしゃい(とても寒いから、風邪をひかないようにしておきなさい)「咳気」。
くき 【群来】 (北海道の方言)
魚群が岸に押し寄せる。 もうなんじゅーねんもくきなんてねぐなった(もう何十年もくきなんてなくなった)特にニシンが産卵、放精のため海岸近くに押し寄せること。
くぼのえず (福島の方言)
蜘蛛の巣。 おっきーくぼのえず、はったなあ(大きな蜘蛛の巣、張ったなあ)「くものえず」「くもねず」とも。
くるめる (高知の方言)
しまい込んで片付ける。 おもちゃを出しっぱなしにせんとくるめちょき(おもちゃを出しっぱなしにしないでしまっておきなさい)