〜てたもれ (三重の方言)
〜てください。 まーだいじにしてたもれまー(まあ大事にしてくださいよ、まあ)敬語。
〜てだーこ (三重の方言)
〜てください。 ちょっとこれあずかってだーこ(ちょっとこれを預かってください)「〜て下さい」という依頼を「〜て頂こう」で表す発想。
〜てみえる (三重の方言)
〜ておられる。 このぜん、ごいんさんがゆーてみえたがー(この前、御院主〈住職〉さんが言っておられたじゃないの)敬語。
てれこ (三重の方言)
逆。あべこべ。 うえしたてれこになっとるわして(上下が逆になってるよ)
〜とさいが (三重の方言)
〜と。 おひきゆーとさいがなー(おひき〈贈物の容器に入れて返す品〉というとねえ)「〜とさいご」とも。
とびしゃり (三重の方言)
雨水などのとばしり。飛沫。 いっちょらやのにとらっくのとびしゃりにやられてさ(一張羅の服なのにトラックの水しぶきにやられてさ)
〜どん (三重の方言)
殿。様。 あのいしゃどんなかなかなー(あのお医者さんはなかなかねえ)敬意の接尾辞。
なぐさみ (三重の方言)
いたずら。冗談。 よーてよっさかいなぐさみしょんにゃさ(酔ってるからいたずらするんだよ)
〜に (三重の方言)
〜よ。 またあたんすんのやに(また仕返しの乱暴をするんだよ)勧誘の用法もある。「こいつは横にしましょにこれは横にしましょうよ」。
ねー (三重の方言)
無い。 まあこのごろはくさやがねーよになった(まあこのごろはわら葺の家が無いようになった)ai 連母音同化の痕跡か、これがよく耳につく。