〜のし (三重の方言)
〜ねえ。 ゆわんよーになるわかいのし(言わないようになりますよねえ)
のー・んのー (三重の方言)
おまえ〈目下に〉。 のーもよーねーよったんじゃろ(おまえもよく寝たもんだったろう)「うぬ」の転化形。
はざん (三重の方言)
だめ。いけない。 いーなはざんよになったじょー(胃がだめになったぞ)「筈合わん」のつづまったもの。
はだてる (三重の方言)
新しく事を起こす。 つきまいりもいまさらはだてやんとこにーゆて(月忌参りもいまさら始めないでおこうよと言って)
ひっこみがはいる (三重の方言)
物を飲み込み損ねて咳き込む。 としよるとよーひっこみがはいんねや(歳寄るとよくひっこみがはいるんだ)いわゆる誤(ご)嚥(えん)のこと。
ほっこりせん (三重の方言)
思わしくない。 えー、それがねっからほっこりしませんのやわ(ええ、一向に思わしくないんですのよ)「ほっこり」は「せん」という否定の形で行われることが多い。
ほめき (三重の方言)
火のそばなどで顔がほてる。 ごみもやしとったらえらいほめきでなー(ごみを燃やしていたらひどい火照りでね)
〜まいか(1) (三重の方言)
〜しようよ。 はよよばれよまいか(早くご馳走になろうよ)勧誘。動詞の意志形につく。ちなみに志摩で「行かまいか」と言うときは、「行かずにおこうか」という意味である。
〜まいか(2) (三重の方言)
〜だろうよ。 かってにいくやろまいか(勝手に行くだろうよ)推量。
まーり (三重の方言)
支度。準備。 早いことおなりのまーりもせんならんし(早く炊事の支度もしなければならないし)「まーし」とも。