ちーはしる (佐賀の方言)
つい行ってしまう。 あんにきの道さんいかやんてちーはしった(あの傍の道を行かないといけないのに〈他に〉行ってしまった)
ぢご (佐賀の方言)
はらわた。 こん魚んぢごーねまっとっ。うしててきんしゃい(この魚のはらわたは腐っている。捨ててきなさい)
つ(ー) (佐賀の方言)
瘡ぶた。〈蟹の〉甲羅。 こん前怪我したとけつーんでけて、くーかいか(この前怪我したところに瘡ぶたができて、とても痒い)「つーたん」は「役に立たない者」の意。
でけん (佐賀の方言)
駄目だ。 よごれじぃじぇんもーくっぎでけんじゃー(汚れないで金儲けしてはいけないよ)
ととしか (佐賀の方言)
不器用。愚図。 あがんととしかもんなーこんにきにゃおらんばんたー(あんなに不器用な者はこのあたりにはいないですよ)
〜とん (佐賀の方言)
〜が〈接続助詞〉。 あんやったちゃーちーん来られんとん、どぎゃんしたろーか(あの人たちはちっとも来られないが、どうしたのだろうか)
どっぺすっ (佐賀の方言)
腹いっぱいになる。 ひのっちんちふんみゃーで、見たばっかいでどっぺーしたのまい(一日中ご馳走で、見ただけで腹いっぱいになったよ)
どーどーどーで (佐賀の方言)
盛んなさま。 あめんどーどーどーでふいよっけんが、いかれんばんたー(雨がひどいから、行けないよ)「どー」を三回反復する。
なんなんすっ (佐賀の方言)
背負う。おんぶする。 こんこのやーらしさー。ばっちゃんがなんなんしゅー(この子のかわいらしこと。おばあちゃんがおんぶしよう)
ぬらーぬら (佐賀の方言)
ゆっくり。 ぬらーぬらありーて、まちーたはよいかんかー(ゆっくり歩いて、もう少し早く行かないか)