(あん)たなー (大分の方言)
〜ですねえ。 今日はいーひよりじゃ、(あん)たなー(今日はいい天気ですねえ)二人称の「アンタ」に終助詞の「ナー」が付いたもの。「たなー」はその短呼形。
〜い (大分の方言)
〜が。主語を表す。 あめい、ふりでーた(雨が、降りだした)全国的に見ても非常に珍しい助詞。県北では「ぐ助詞」が使われる。
いちみちきちくりー (大分の方言)
行って見てきてくれ。 すまんけんど、ちょいといちみちきちくりー(すまないが、ちょっと行って見てきてくれ)接続助詞の「て」が「チ」となる。
〜け (石川の方言)
〜かい〈親愛の意を込めた疑問の終助詞〉。 この服、ちょっと着てみていーけ(この服をちょっと着てみていいかい)
〜けりゃー (鹿児島の方言)
〜だったんだ〈終助詞〉。 きょーでじゅーにねんに、なっとったけりゃー(今日で一二年になっていたんだ)古語の「けり」に由来。意外な事実に気づいたときに使う。
〜こされ (三重の方言)
〜こそ。 おやなりゃこされゆーのやさ(親なればこそ言うんだわよ)「こそあれ」のつづまった強意の助詞。
〜せー (鹿児島の方言)
〜して。 あがっせー、かたいやはんか(上がって話をしませんか)「〜してから」に当る接続助詞。
〜と (福岡の方言)
〜の。 よかとの、あった(良いのが有った)いつ、くると(何時来るの?)きょうは、やすみと(今日は休みなの?)準体助詞。疑問や念押しを表す文末助詞。名詞の後につくのは新しい用法。
〜とん (佐賀の方言)
〜が〈接続助詞〉。 あんやったちゃーちーん来られんとん、どぎゃんしたろーか(あの人たちはちっとも来られないが、どうしたのだろうか)
〜ど (鹿児島の方言)
〜よ。 あたやも、しごたすんもしたど(私はもう仕事は済みましたよ)終助詞。