あくち (奈良の方言)
口のふちが赤くただれる。 おまはん、最近忙しいのかしてあくちきれてるがな(あなた、最近忙しいからか、口のふちが赤くただれてるよ)
あごとー (福岡の方言)
下あご全体。おしゃべり。 あっちのむすかー、あごとーのきーとる(あそこの息子は無駄口を叩く)
あんらぐち (沖縄の方言)
おべっか。お世辞。 あれー ちゃー あんらぐち すんやー(あの人はいつも おべっかを言うね)近世語の「油口」に対応。なめらかなお世辞の弁舌。
いろー (岡山の方言)
さわる。いじる。 そねーに、きずーいろーちゃーおえん(そんなふうに、傷口をいじっていてはいけない)
おいでませ (山口の方言)
いらっしゃいませ。 おいでませ、山口へ(いらっしゃいませ、山口へ)観光のキャッチフレーズとして使われるが、実際にはあまり聞かれない。
おばぐだ (青森の方言)
横柄だ。 なんぼおばぐだ口きぐわらしだ(なんて横柄な口をいう子どもだ)
おれくち 【折れ口】 (東京の方言)
〈知人の〉死。 急に折れ口があって行くんだ葬式の忌み詞として使われる。
おーどな (富山の方言)
粗雑な。ぞんざいな。 そんなおーどな口きいたらだちゃかんぞ(そんなぞんざいな口をきいたら駄目だぞ)
かぜねつ (福井の方言)
風邪をひいたときなどにできる口角炎、口内炎。 かぜねつできてるで、あついもん食べると口のはたしみるわ(口角炎ができているので、熱いものを食べると口の端がしみるよ)
かだる(1) (山形の方言)
話す。 人のわるぐぢばりかだでいねで(人の悪口ばかりしゃべらないで)