がしんたれ (奈良の方言)
吝嗇家。けち。 あいつは、ほんまにがしんたれや(あいつは本当にけちだ)
がっそ (奈良の方言)
頭髪がぼうぼうとしている状態。 えらいがっそな頭して、どないしたん(たいそうボサボサな頭髪だけれども、どうしたの)
きさんじ (奈良の方言)
素直。きまじめ。 この子は親のゆーことをよく聞くきさんじなぼんやなー(この子は親の言うことをよく聞く素直な男の子だねえ)
きっしょ (奈良の方言)
しおどき。 病気をきっしょにたばこをやめた(病気をしおどきにたばこを止めた)
きりこ (奈良の方言)
餅を「サイ」の目に刻んだあられ、焼いて粥や茶に入れてたべる。 冬はおかいさんにきりこ入れて食べるのが一番や(冬は粥に「サイ」の目に刻んだあられを入れて食べるのが一番だ)
くもじ (奈良の方言)
菜漬物。大根菜のつけもの。 おせち料理にもあいたさかいにくもじでぶぶ漬け食べとこか(おせち料理に飽きたので、菜っ葉の漬け物でお茶漬けを食べておこうか)
こすい (奈良の方言)
ずるい。 おまえはなんでそねんこすいねん(おまえはどうしてそんなにずるいんだ)
さかむけ (奈良の方言)
手の爪の付け根の皮膚が細長くむける症状。 あんたは親不孝やさかいにさかむけいくねんで(あなたは親不孝なので、手の爪の付け根の皮膚が細長くむけるだよ)
さかめいる (奈良の方言)
酒乱。 あいつがさかめいったら難儀やで(あいつが酒乱になったらたいへんだよ)
しょーぶわけ (奈良の方言)
形見分け。 おばあさんのしょーぶわけに西陣の帯もろてん(おばあさんの形見分けに西陣織の帯をもらったんだ)