どやす (奈良の方言)
〜りとばす。なぐる。 お客さんになめた口きいてたら、おやっさんにどやされるで(お客さんに生意気な口をきいてたら、親方に〜りとばされるぞ)
ながたん (奈良の方言)
包丁。 子どもがそんなながたんもって、てんごしたら怪我すんで(子どもががそんな包丁もって、いたずらしたら怪我するぞ)「菜刀」からか。
にこ (奈良の方言)
道から立つ白い土埃。 農道を舗装してくれはったさかいに雨がふらんでもにこがたたんな(農道を舗装してくれたので雨が降らなくても白い土埃が立たないね)
ねき (奈良の方言)
そば。 タケやんの母屋は宮さんのねきにある家や(タケさんの実家〈本家〉は神社のそばにある家だ)
はそん (奈良の方言)
修繕。 台風で土手がくえたさかいにはそんしてきたで(台風で土手が崩れたので修繕してきたよ)
はちがつだいみょう (奈良の方言)
農家の八月は、大名のようにゆっくりできることからこのように呼ばれる。 もうたーの水も心配せんでええし、この時期の百姓はほんまはちがつだいみょうや(もう田んぼの水についても心配がないので、この時期の農家…
はわす (奈良の方言)
もらいものをよそへ回す。 わしこの土産あんまり好きちゃうさかいに、隣へはわそか(私はこの土産はあまり好きではないので、隣へ回そうか)
はんざいこ (奈良の方言)
隙間。 あおんじょ、家と風呂場のはんざいこへ入りよったわ(青大将が、家と風呂場の隙間へ入って行った)
はんつ (奈良の方言)
数の不揃い。 この靴下、片一方しかないさかい、はんつかなー(この靴下、片一方しかないから、不揃いかもねえ)
ひだるがみ (奈良の方言)
山中で出くわす悪霊。 これに取り憑かれるといくら歩いても歩いても、いつの間にか元の場所に迷い戻るという。この悪霊は食べ物を供えると祓うことができるので山中を歩く時は弁当を少し残して、持って歩く必要があ…