ながたん (岐阜の方言)
包丁。 昔のながたん、たまに研がんならんで、面倒じゃったのう(昔の包丁は、時々研がなければならないので、面倒であったね)
ななこ (和歌山の方言)
お手玉。 むかしゃ、ななこしてあそんだもんや(昔はお手玉をして遊んだものだ)
ねき (愛媛の方言)
すぐ近く。そば。 昔、学校のねきにおーけな桜の木(きー)があったんよ(昔、学校のすぐそばに大きな桜の木があったんだよ)「にき」とも。
ねばり (岐阜の方言)
真綿。 むかしは、布団に綿入れる時、上にねばりのばいたもんやさ(昔は、布団に綿を入れる時、綿の上に真綿を伸ばしたものですよ)
ばって (鹿児島の方言)
しかし。 むかしゃ、あつまっしもうけかったとばってなー(昔は集まる人も多かったけれどねえ)博多・長崎の「ばってん」につながる語。
ばんこ (長崎の方言)
踏み台。涼み台。縁台。 昔のばんこはもーなかごとなった(昔の踏み台はもうないようになった)ポルトガル語 banco に由来。
ばんば (福井の方言)
木製雪かき具。 昔ぁ、屋根のぼって、ばんばで雪おろいたもんや(昔は、屋根にのぼって、木製の雪かき具で雪を下ろしたもんだ)嶺北では「こすき」「ばんばこ」、嶺南では「こすき」「てんずき」などとも。
ぱっぱ (滋賀の方言)
餅。団子。〈幼児語〉 昔は「ぱっぱ」ゆーたんやガ、今の子には通じんわなー(昔は「ぱっぱ」と言ったのだが、今の子どもには通じないよねえ)
ももっこ (神奈川の方言)
むささび。 このへんじゃ、今、ももっこって見ねーな。ももんガーとも、ゆったっけよ(この辺では今、むささびは見かけないな。(昔は)ももんがーとも言ったよ)