ひっちょる (栃木の方言)
背負う。負う。 赤っこをひっちょくって野良仕事に出てった(赤ちゃんを背負って野良仕事に出て行った)
ひとかたげ (栃木の方言)
一回分の食。 米五合あったら、ひとかたげたくさんだんべー(米が五合あったら、一回分の食事は十分に間に合うだろう)
へんげる (栃木の方言)
心変わりする。心が一転する。 昨日まで賛成していた人が、今日何でへんげっちゃったのかわがんねー(昨日まで賛成していた人が、今日なぜ心変わりしたのかわからない)
ほきる (栃木の方言)
〈草木が〉伸びる。生い茂る。成長する。 しばらく草刈りしなかったら、せったけぐれーほきちゃった(しばらく草刈りしなかったら、背丈ほど伸びてしまった)
ぼしょぐされる (栃木の方言)
びしょ濡れになる。全身が濡れる。 傘を持って行がなかったもんだから、ぼしょぐされになっちゃった(傘をもって行かなかったので、びしょぬれになった)
ぼっとすると (栃木の方言)
ひょっとすると。もしかすると。 きなっくせーがらぼっとすると、はー、食べらんねーかもしんね(焦げ臭いからもしかすると、もう食べられないかもしれない)
まねる (栃木の方言)
告げ口する。言いつける。 火わすらすっと、父ちゃんにまねてやっかんね(火遊びしたら、父ちゃんに言いつけてやるからね)
みそっつぐ (栃木の方言)
みそさざい。 堀っこん中でみそっつぐが、チチッ、チチッと鳴ぎながら飛びまーってた(堀の中でもみそさざいがチチッ、チチッと鳴きながら飛び回っていた)
むせー (栃木の方言)
長持ちする。容易に減らない。 この飴はむせーがらなめでがある(この飴はなかなか減らないからなめでがある)
めめくる (栃木の方言)
芽差す。芽ぐむ。 春んなってめめくるのがはえー草は、もじぐさだんべー(春になって芽を出すのが早い草は、蓬(よもぎ)でしょう)