あびーん(1) (沖縄の方言)
しゃべる。 いへー よーんな あびれー(少しゆっくり喋りなさい)
あびーん(2) (沖縄の方言)
呼ぶ。泣く。吠える。 あんまーが っやー あびとーんどー(お母さんが君を呼んでいるよ)いのー ゆー あびーんや(犬はよく吠えるね)
あんぐぁー (沖縄の方言)
姉。 らー あんぐぁーや まーんかい っんじゃが(どれ、お姉さんはどこへ行ったの)
あんまー (沖縄の方言)
母。 いったー あんまーや いくちー ないみしぇーが(君たちのお母さんはいくつになられたか)上代語の「あも」系統の語。
あんらぐち (沖縄の方言)
おべっか。お世辞。 あれー ちゃー あんらぐち すんやー(あの人はいつも おべっかを言うね)近世語の「油口」に対応。なめらかなお世辞の弁舌。
いじ(1) (沖縄の方言)
勇気。 あれー いじ あんどー(あいつは勇気があるよ)「大胆な人」を「いじゃー」という。
いじ(2) (沖縄の方言)
怒り。 〈諺〉いじぬ っんじらー てぃー ひち てぃーぬ っんじらー いじ ひけー(怒りが出たら手を引き、手が出たら怒りを引け)
いっぺー (沖縄の方言)
たいそう。とても。 いっぺー ちゅらさんやー(とても美しいね)
いび (沖縄の方言)
神のいる場所。 あまんかい いびぬ あたんやー(あそこに聖空間があったね)上代の「いむべ(忌部)」に対応する語。
いやい (沖縄の方言)
伝言。 いやい そーたん(伝言していた)お年寄りは手紙を書くのが苦手で、遠く離れて暮らす者によく伝言した。