なんば(1) (滋賀の方言)
とうがらし(蕃椒)。南蛮胡椒。 こーとに、な。なんばの味噌炊きばっかのさいやて(旧来の簡素に、ねえ。とうがらしの味噌煮ばかりのおかずだって)
なんば(2) (滋賀の方言)
とうもろこし(玉蜀黍)。南蛮黍。 「なんば」たら、「はちぼく」たら、皆、コーンのことやろ(「なんば」とか、「はちぼく」とか、皆、コーンのことだろう)
にはち (滋賀の方言)
おおよそ。 何やっても、にゴはちで、お粗末なことやんけ(何をやっても不徹底で、お粗末なことよね)
のーなる (滋賀の方言)
無くなる。 のーなったんは、ちっこいほーのビー玉やった(無くなったのは、小さい方のビー玉だった)
ぱっぱ (滋賀の方言)
餅。団子。〈幼児語〉 昔は「ぱっぱ」ゆーたんやガ、今の子には通じんわなー(昔は「ぱっぱ」と言ったのだが、今の子どもには通じないよねえ)
ひどい(1) (滋賀の方言)
むごい。あきれる意。 かわいそーに。よーも、ひどいことするもんや(可愛いそうに。よくも、むごいことをするものだ)
ひどい(2) (滋賀の方言)
すばらしい。ほめる意。 あんな、おぼたいもん持たーる。ひどい人や(あのような重い物を持ちなさる。すばらしい力持ちだ)
ほしばる (滋賀の方言)
星がたくさん出ている。 よんべは、ほらもー、星ばってた(昨夜は、そりゃもう、たくさん星が出ていた)
ほだれ (滋賀の方言)
つらら。氷柱。 ほだれんぼガさガったるつべたい時やかて、我慢したんや(つららが下がっている冷たい時だって我慢したのだ)
ほっこり (滋賀の方言)
うんざり。 ほっこりした。もーはい、かなんて、ゆーてやんした(うんざりした。もう、これっきり嫌だと言っていなさった)