たばる (奈良の方言)
神仏の前から供物を下げて戴くこと。 仏さんの団子たばってきてよばれようか(仏壇に供えてある団子を下げてきて、食べようか)
たまか (群馬の方言)
倹約。物を粗末にせず慎ましいこと。 男のかぜぎより女のたまかだ(男の稼ぎより女の慎ましい生活ぶりの方が上だ)
たんく (福島の方言)
持ち上げる。 この荷物は重いがら、両手でたんガげ(この荷物は重いから、両手で持ち上げろ)「たガく」とも。
ちん (滋賀の方言)
携える間食物。 ぎょーさん、ちんもって、二人てらって、どこいくんや(たくさんおやつを持って、二人連れ立って、どこに行くのかい)
ちんちべべ (愛媛の方言)
きれいな着物。 ちんちべべきーていきさいや(きれいな着物着て行きなさいよ)幼児語。
つる (三重の方言)
二人で物を持ち上げて運ぶ。 おーい、つくえつってくれー(おおい、机をいっしょに運んでくれ)
つろくする (京都の方言)
調和がとれる。 あの着物にこの帯つろくするやろか(あの着物にこの帯がよくあっているだろうか)家格の比較によく用いる。
てじめ 【手締め】 (東京の方言)
物事の成功や決着を願い、掛け声にあわせて手をしめる〈打つ〉こと。 それを三度くり返すような、あんなやぼったい手じめはなかった
てんっぱな (神奈川の方言)
やつで〈植物〉。 こけーらじゃー、てんグっぱなって、ゆーだ(この辺りでは(やつでを)てんぐっぱなとよぶんだ)
とかふか (秋田の方言)
そわそわ。落ち着きがないさま。 時間ねぁして、とかふかする(時間がなくて、そわそわする)このわらしとかふかでぁぐて、よぐ忘れ物する(この子は落ち着きがなくて、よく忘れ物をする)