うち (京都の方言)
私。 うっとこ(うちとこ)おいないな(私の家においでよ)女性が子どもの頃から用いる。男の子は「わし」「ぼく」「おれ」などと言う。
うちんく (徳島の方言)
私の家。 うちんくの犬はまだ子どもじゃ(うちの犬はまだ子どもだ)「く」は「家」のこと。
うっとこ (大阪の方言)
私のところ。私の家。 こんど一回うっとこきーや、ごっつぉしたるさかい(今度一度、私のところに来なさいよ。ご馳走をしてやるから)
うら (山梨の方言)
私。おれ。 うらーそんねなもんはいらん(私はそんなものはいらない)うらーかじょーひーとー(私は風邪を引いたよ)
うら (福井の方言)
私〈自称代名詞〉。 うら、いなんだで、なーも知らんのやって(私はいなかったので、何も知らないんだ)嶺南では「わし」〈男〉、「うち」〈女〉。
うら (和歌山の方言)
私。 うら、うといなあ(私はどじだなあ)
うんた (岩手の方言)
いやだ。 いげってそわれでも、おれ は[ha]うんたじぇ(行けと言われても、私はいやだよ)
うー (沖縄の方言)
はい。 「っやーがる しー」(君がしたのか)「うー わーが さびたん」(はい、私がしました)目上に対しての応答の言葉。
えらい (山梨の方言)
大変だ。 荷物ん多くてえらいら、私ガ持つじゃん(荷物が多くて大変でしょう、私が持ちますよ)
えらがる (鳥取の方言)
苦しがる。 うちのてておやは、きやり腰でえらがっとる(私の父親は、ぎっくり腰で苦しがっている)「いやがる」の意でも用いられる。