おたね (群馬の方言)
麻の種。 昔はおたねも煎って食っただよ(昔は麻の種も煎って食べたんだよ)
おろこばえ・おろかばえ (香川の方言)
実生。 いつのまにやら、おろかばえがでとるぜ(種をまいてないのに木〈野菜〉が生えている)
きもびしい (長野の方言)
じれったいほど手がかかる。 種えり分けるのは、きもびしい(種を選り分ける仕事は、辛抱がいる)
くっかく (埼玉の方言)
欠く。嚙みくだく。 梅干しの種をくっかいて中身を食うとうめー(梅干しの種を嚙みくだいて中身を食べるとうまい)
しっと (岩手の方言)
米の粉で作った団子の一種。 大豆粉で作ったものを「まめしっとギ」と言う。
ねりくり (宮崎の方言)
餅の一種。餅米と薩摩芋をふかしたものをつきまぜたもの。 このねりくりはうめーじ(この芋餅はうまいよ)「ねったくり」「ぼったげ」とも。
ひかり (大分の方言)
出し合い会飲。 今度ん飲み会やーひかろうかやー(今度の酒盛りはひかりでやろうかねえ)公平な割り勘とは違う、一種の傾斜配分。動詞は「ひかる」。
ひんのむ (長崎の方言)
〈つい〉吞み込む。 しーかの種ばひんのんでしもーた(西瓜の種を吞み込んでしまった)「ひっ」「ひん」は、「少し」「つい」など空間・時間的に小の程度を付加する接頭辞。