こっぴんかたげる (兵庫の方言)
小(こ)鬢(びん)を傾ける。思案する。困る。 どないしたん。さっきからずっとこっぴんかたげて(どうしたの。さっきからずっと困った様子で)
さかむけ (奈良の方言)
手の爪の付け根の皮膚が細長くむける症状。 あんたは親不孝やさかいにさかむけいくねんで(あなたは親不孝なので、手の爪の付け根の皮膚が細長くむけるだよ)
さしくる (山口の方言)
都合をつける。 さしくっていく(都合をつけて行く)自分に都合よくする意でも。「羊羹をさしくっちゃろー羊羹を多めに取ってやろう」
しかう (高知の方言)
柄などを付ける。 えがぬけたけんしこーちくり(柄が抜けたから付けてくれ)
しこる (熊本の方言)
格好つける。威張る。 うちんた、ちーとばかしこるごてなったね(うちの子は少しばかり格好つけるようになったね)
しっちゃる (福島の方言)
破ける。 はったばっかしの障子、しっちゃゲだ(はったばかりの障子、破けた)
しなじ (青森の方言)
しぶとい。 簡単に負げるど思ったっきゃ、ながながしなじな(簡単に負けると思ったらなかなかしぶといな)
しなべる (静岡の方言)
片づける。 ものおきーしなべるのーてんだってくりょー(物置を片づけるのを手伝ってくれ)
しゃぎつける (新潟の方言)
なぐりつける。 わーりことしるとしゃぎつけるろー(悪いことをするとなぐりつけるぞう)「しゃぐ」とも。「しゃぎつける」の方が激しい。
しゃれぼー (佐賀の方言)
おしゃれ。 おっかさんなしゃれぼーじゃったけん、ずっちひまんいったちゃー(お母さんはおしゃれだったから、出掛けるのに時間がかかったのだよ)