つろくする (京都の方言)
調和がとれる。 あの着物にこの帯つろくするやろか(あの着物にこの帯がよくあっているだろうか)家格の比較によく用いる。
〜てみえる (三重の方言)
〜ておられる。 このぜん、ごいんさんがゆーてみえたがー(この前、御院主〈住職〉さんが言っておられたじゃないの)敬語。
てんっぱな (神奈川の方言)
やつで〈植物〉。 こけーらじゃー、てんグっぱなって、ゆーだ(この辺りでは(やつでを)てんぐっぱなとよぶんだ)
でけー (神奈川の方言)
大きい。 そこの穴のうろガよー、でけーだよー(そこの穴の空洞が大きいんだよ)
とかふか (秋田の方言)
そわそわ。落ち着きがないさま。 時間ねぁして、とかふかする(時間がなくて、そわそわする)このわらしとかふかでぁぐて、よぐ忘れ物する(この子は落ち着きがなくて、よく忘れ物をする)
とくせー (群馬の方言)
豊富。裕福。 あすこんちはとくせーだから、絹ぞっきのきもん着てらい(あそこの家は裕福だから絹のみの着物を着ているよ)
とつけむにゃー (熊本の方言)
とんでもない。 こん子はとつけむにゃーわるさばかっする(この子は、とんでもないわるさばかりする)
とつけもの (宮城の方言)
景品。 この茶箱、初売りのとつけものだ(この茶箱は初売りの景品だ)「とすけ」もしくは「とつけ」で「福引」や「くじ引きのくじ」、「とすけ屋」で「駄菓子屋」をいう。幸運にも得ることを表す「とっつける」から…
ととしか (佐賀の方言)
不器用。愚図。 あがんととしかもんなーこんにきにゃおらんばんたー(あんなに不器用な者はこのあたりにはいないですよ)
とぶ (山梨の方言)
走る。 俺はぼこのころからとぶは得意だから(俺は子どものころから走るのは得意だから)名詞形は「とびっこ」。