えんこー (広島の方言)
河童。 昔えんこーがおって、人を川へ引きずり込んだけー、えんこー橋ゆうんじゃ(昔河童がいて、人を川へ引きずり込んだから、猿猴橋と言うのさ)
おぶどー (山梨の方言)
ぶどう。 うちのおぶどーだけどもらってくりょー(うちのぶどうだけれどもらってください)美化語の「お」をつけた「おぶどー」を通常用いる。
およずく(1) (愛知の方言)
手だけを伸ばす。 なましーもんで、いざらんとおよずいとる(怠惰なので、動かないで手だけ伸ばしている)
おらぶ (佐賀の方言)
叫ぶ。 じさんおるかーんておらぶばってん、こそらーっとにげた(おじいさん居るかと叫んだけれど、こっそり逃げた)
おーばけんたいに (三重の方言)
おおっぴらに。無遠慮に。 ほしたらおーばけんたいにやすめるやないかな(そうしたらおおっぴらに休めるじゃないか)「けんたいに」だけもある。
かてー (福井の方言)
元気な。丈夫な。 なガいこと、あわなんだけど、かてーけの(長い間会わなかったけれど元気かい)「かたい」とも。
がだげ (茨城の方言)
お椀一杯分。食事一回分。 そんだげあれば、ひとがだげぶんぐれーあっぺ(それだけあれば食事一回分ぐらいあるだろう)
がっそ (奈良の方言)
頭髪がぼうぼうとしている状態。 えらいがっそな頭して、どないしたん(たいそうボサボサな頭髪だけれども、どうしたの)
がまだす (熊本の方言)
精を出す。頑張る。 頑張りどころだけんいっちょがまだそーかね(頑張りどころだから、ひとつ精を出そうかな)南部・天草では「せしかう」。
きがせれる (鳥取の方言)
いらいらする。苛立つ。 これだけ教えてまうても、わからんけんきがせれるかいな(これだけ教えてもらっても、わからないからといっていらいらするな)