く (高知の方言)
所。転じて、家。 あんなくへは行かれん(あんなところへは行ってはいけない)あんたんくのほーがひろい(あなたの家の方が広い)
くき 【群来】 (北海道の方言)
魚群が岸に押し寄せる。 もうなんじゅーねんもくきなんてねぐなった(もう何十年もくきなんてなくなった)特にニシンが産卵、放精のため海岸近くに押し寄せること。
〜くさ (福岡の方言)
〜ね。 かえりたかっとるくさ(帰りたかったにちがいないよ)とーかの晩なくさ…(一〇日の晩にね…)
くじっかてーに (神奈川の方言)
律儀に。かたく。 くじっかてーに、おけーしなんか、しなくっても、いーだよー(律儀に、お返しなどしなくても、いいんだよ)
くどい (石川の方言)
塩辛い。 こんなくどいもんな、体によーないガや(こんなに塩辛いものは体によくないんだ)能登では「からい」。
くどい (福井の方言)
塩辛い。 このおつけ、かすなくどいさけ、飲まれんて(この味噌汁はとても塩辛いので飲めないよ)
〜くらい (滋賀の方言)
当然視を強調の接尾語。 せつかれんかて、ほらー、するくらい(せき立てられなくても、そりゃ、当然するとも)
ぐやすや (鳥取の方言)
体調の悪いさま。 おばはんは、かじぇが治らないでぐやすやしとんなる(おばさんは、風邪が治らなくて体調が優れないでおられるようだ)
ぐらしか (鹿児島の方言)
かわいそうだ。 かかさーの、けしんみゃったち。ぐらしかなー(お母さんがなくなったんだって。かいわそうだねえ)「ぐらし」とも。
け〜 (鹿児島の方言)
動詞の意味を強める接頭語。 たのまれちょったどん、けわすれた(頼まれていたけれども忘れた)あや事故で、けしんだちよ(あの人は事故でなくなったそうだよ)