〜に (三重の方言)
〜よ。 またあたんすんのやに(また仕返しの乱暴をするんだよ)勧誘の用法もある。「こいつは横にしましょにこれは横にしましょうよ」。
に(1) (高知の方言)
逆説を表す。 せっかくたべるもんをかまえまちょったにこざった(せっかく食べる物を用意していたのに来なかった)
に(2) (高知の方言)
目的を表す。 がそりんはじどーしゃをはしらすにつかうがやき(ガソリンは自動車を走らせるのに使うのだから)
におぐ (京都の方言)
匂いを嗅ぐ。 ちょっと匂いでみ(これちょっと匂いを嗅いでごらん)
にかむ (青森の方言)
しわになる。 服ただんでおがねば、にかんでまるや(服を畳んでおかないとしわになってしまうよ)
にかーらん (高知の方言)
〜であろう。〈推定〉 あしたは雨がふるにかーらん(明日は雨が〈きっと〉降るだろう)
に (青森の方言)
赤ん坊。 へながでにガ泣ぐ(背中で赤ん坊が泣いている)
にがる (岡山の方言)
腹が苦しく痛む。 はらーにがって、どねんしょーよーもなかったわ(腹がひどく痛んで、どうしようもなかったよ)
にぎり (広島の方言)
けち。物惜しみをする人。 地震の寄付金じゃのゆーても、出しゃーへん、にぎりじゃけーのー(地震の寄付金だと説明しても出しはしない、吝嗇だからね)
にくじ (山口の方言)
悪口。皮肉。嫌み。 お父さんは酒をのむと、いっつもにくじばっかりっちゃー(お父さんは酒を飲むと、いつも悪口ばかりだ)