はんつ (奈良の方言)
数の不揃い。 この靴下、片一方しかないさかい、はんつかなー(この靴下、片一方しかないから、不揃いかもねえ)
はんなり (京都の方言)
明るくて上品な。 はんなりした帯やなー(明るくて上品な色合いの帯だねえ)主に色彩について陽気で上品な明るさをいう。性格にも言う。
ばっかい (富山の方言)
始末。 年とって、雪のばっかいによわってのー(年を取ったもので、雪の始末に困ってねえ)
ばって (鹿児島の方言)
しかし。 むかしゃ、あつまっしもうけかったとばってなー(昔は集まる人も多かったけれどねえ)博多・長崎の「ばってん」につながる語。
ばやっこ (福島の方言)
奪い合い。 ばやっこしねえで仲良く食え(奪い合いしないで仲良く食べろ)「ばえっこ」とも。
ぱっぱ (滋賀の方言)
餅。団子。〈幼児語〉 昔は「ぱっぱ」ゆーたんやガ、今の子には通じんわなー(昔は「ぱっぱ」と言ったのだが、今の子どもには通じないよねえ)
ひかり (大分の方言)
出し合い会飲。 今度ん飲み会やーひかろうかやー(今度の酒盛りはひかりでやろうかねえ)公平な割り勘とは違う、一種の傾斜配分。動詞は「ひかる」。
ひずがねえ (岐阜の方言)
元気がない。 ひずがねえ顔しちょるが、どっか悪いことねーか(元気のない顔をしているが、どこか悪いことないか)
びっすいか (熊本の方言)
何となくすっぱい。 こんみそしゅらびっすいか味のすんねー(このみそ汁は何となくすっぱい味がするねえ)
ふとか (長崎の方言)
大きい。 昨日はふとか魚ばつりおとしてねー(昨日は大きい魚を釣り落してねえ)