ほとばす (群馬の方言)
水に浸けてふやかす。 まめーほとばしておけや(豆を水に浸けてふやかしておけよ)
ほぼろをうる (広島の方言)
嫁が勝手に里へ帰る。 夫と喧嘩して、ほぼろをうったげな(夫と喧嘩して〈嫁が〉勝手に里へ帰ったそうだ)
ほまち (群馬の方言)
へそくり。 絵のうしろにほまちかくねておいた(絵の後ろにへそくりを隠しておいた)
ほめき (三重の方言)
火のそばなどで顔がほてる。 ごみもやしとったらえらいほめきでなー(ごみを燃やしていたらひどい火照りでね)
ほろぐ (宮城の方言)
落とす。なくす。 どごさほろってきたもんだが、ちょっとみでくんべ(どこに落としてきたものやら、ちょっと捜してこよう)
〜ほん (滋賀の方言)
〜ね。強調の接尾語。 ほいたら行ってこほん。おとなしーしてやんせ(そうしたら行って来ようね。おとなしくしていなさい)
ほんがほんが (島根の方言)
ゆっくり〈ぼんやり〉歩くさま。 ばーさんが、ほんがほんがして、いきなった(お婆さんがぼんやり歩いて行かれた)
ほんで・ほいで (長野の方言)
それで。そして。 あっこへ行って帰ってきて、ほんで、また遊んだ(あそこへ行って帰ってきて、そして、また遊んだ)
ほーけにする (香川の方言)
軽くみる。馬鹿にする。 とっしょりを、ほーけにしたらいかん(老人を馬鹿にしてはいけない)
ほーたる (山口の方言)
投げる。投げ捨てる。 宿題をほーたっちょっちゃーいけんよ(宿題を投げ出していてはいけないよ)「ほーかる」「ほーくる」「ほったる」とも。