きずいな (富山の方言)
わがままだ。 そんなきずいなことでは世の中とおらんぞ(そんなわがままなことでは世間は通らないよ)
きぴちょ (宮城の方言)
急須。 ほのきぴちょ、こっちさ回してけさえ(その急須をこちらによこしてください)中国から伝わったお燗の道具「急焼(きひしゃお)」から。「きびちょ」とも。
〜くさし (山口の方言)
〜残し。 食べくさし(食べ残し)食べている途中で、食べるのをやめているもの〈あとで食べるかもしれない〉のこと。「飲みくさし飲み残し」という表現もある。
くっかく (埼玉の方言)
欠く。嚙みくだく。 梅干しの種をくっかいて中身を食うとうめー(梅干しの種を嚙みくだいて中身を食べるとうまい)
けんずい (滋賀の方言)
小昼。中間の食事。 昼、たんとくてなガら、もーはい、けんずい待ちしとる(昼にはたくさん食べていながら、も早、小昼待ちをしていよる)
こうで (長野の方言)
手首の筋が痛くなること。 こうではつらい(腱鞘炎はつらい)中南信では「すばこ」「そらうで」とも。
こざく (新潟の方言)
またぐようにして歩く。 雪こざいてきた(雪の中を歩いてきた)雪の積もったところや川の浅瀬をかきわけるようにして歩く動作をいう。
こびきちょー 【木挽町】 (東京の方言)
銀座〈中央区〉の木挽町にあったところから、歌舞伎座をいう。 歌舞伎座に行くことを「木挽町に行く」と、昭和の頃まで年輩者は言ったものである
こーか (石川の方言)
小・中学校の通学区域。学区。 あんたさん、どこの校下やったんや(あなたはどこの学区だったの)
ごしてー (長野の方言)
ひどく疲れた様子。 あー、ごしてーなー(ああ、疲れたなあ)中信では「てきない」、東信では「しんのう」とも。