あだりほどり (宮城の方言)
そこいらじゅう。近辺。近隣。 どごさ落どしたもんだが、あだりほどりたねでくっか(どこに落としたものやら、そこいらを捜してくるか)
あっつこっつ (宮城の方言)
あちらこちら。物事をいい加減に行なうさまにも。 すごどあっつこっつしてわがんね(仕事をいい加減にしてはだめだ)
あっぺとっぺ (宮城の方言)
つじつまの合わないこと。 あの人ゆーのはあっぺとっぺで何かだってんだがわげわがらね(あの人の言うことは頓珍漢で何を言っているのかわからない)
あんじだす (宮城の方言)
思い出す。 さぇふ、どごさほろったがおぢづいであんじだしてみさえ(財布をどこに落としたのか落ち着いて思い出してごらんなさい)
いぎなり (宮城の方言)
〈程度・量ともに〉たいへん。とても。すごく。 きょう朝っぱらがらかしぇえで、いぎなりがおた(今日は早朝から働いたので、たいへんくたびれた)「いぎなし」とも。
いさばや (宮城の方言)
行商の魚屋。 いさばやさん、イワシ少しまげでけさいん(魚屋さん、鰯を少し値引いてください)古語「いそば(五十集)」から。
いんぴん (宮城の方言)
気難しいこと・人。 あのひとぁまだそったないんぴんばりかだってんのすかや(あの人はまたそんな気難しいことばかり言っているのですか)
うざにはく (宮城の方言)
難儀する。骨を折る。 うざにはがしたなゃ(ご苦労をおかけしましたね)「うざに(田下駄)」を履きながらの作業がひどく難儀であったことから。
うるがす (宮城の方言)
米・豆類・切干大根、また食後の食器などを水に浸すこと。 もづごめ、うるがしておいでけさいん(もち米を水に浸しておいてください)
えんずえ (宮城の方言)
違和感があるさま。 なんだが、めぁえんずえや(何だか目がごろごろするよ)「着衣が窮屈なさま」「居心地の悪いさま」「歯に物が挟まったさま」などにも言う。