きびしょ (埼玉の方言)
急(きゅう)須(す)。 きびしょ落として足にやけっぱたした(急須を落として足にやけどした)
きぴちょ (宮城の方言)
急須。 ほのきぴちょ、こっちさ回してけさえ(その急須をこちらによこしてください)中国から伝わったお燗の道具「急焼(きひしゃお)」から。「きびちょ」とも。
こんきー (静岡の方言)
疲れた。苦しい。 ちゃっととんできたでこんきーら(急いで走ってきたから息が苦しいでしょう)
さがしい (高知の方言)
〈上から見て〉急だ。 あのさがしい道を走ったきにまくれた(あの急な道を走ったので転げ落ちた)
しね (青森の方言)
寂しい。 孫帰ったっきゃ急にしゲねぐなった(孫が帰ったら急に寂しくなった)
せだいて (富山の方言)
急いで。 せだいていかんとまにあわんよ(急いで行かないと間に合わないよ)
とつけもない (香川の方言)
とんでもない。 きゅーにとつけもないことゆーな(急にとんでもないことを言うな)「とっけもない」とも。
なんぎー (新潟の方言)
体が苦しい。辛い。 きつい坂を登ってなんぎー(急な坂を登って大変だ)「心が辛い」ことは「せつね」という。
のざぐ (茨城の方言)
喉に食べ物がつかえる。 えそえでたべで、のざぐな(急いで食べて喉につかえてむせるな)
ひら (北海道の方言)
急斜面。 あそこのひらにわらびいっぱいあるんだ(あそこの斜面にわらびがいっぱいあるんだ)