いい‐あらわ・す【言(い)表す/言い顕す】
[動サ五(四)] 1 言葉に表す。表現する。「気持ちを素直に—・す」 2 隠していたことや、心に思っていたことを口に出して言う。白状する。「いまかく—・しつれば、おなじごと勝ちたるななり」〈枕・八七〉
いい‐あり・く【言ひ歩く】
[動カ四]しばしば通っていっては言葉をかける。言い寄る。「かうこの中将の—・きけるを、言(こと)多く言ひなれたらむ方にぞなびかむかし」〈源・末摘花〉
いい‐ある・く【言(い)歩く】
[動カ五(四)]あちこち触れて回る。触れ歩く。
いい‐あわ・す【言(い)合(わ)す】
[動サ五(四)]「言い合わせる1」に同じ。「私たちは—・さないでも知ることができた」〈有島・溺れかけた兄弟〉 [動サ下二]「いいあわせる」の文語形。
いい‐あわ・せる【言(い)合(わ)せる】
[動サ下一][文]いひあは・す[サ下二] 1 前もって話し合う。話し合って取り決める。申し合わせる。「—・せた場所で待つ」 2 口をそろえて言う。同じことを言う。「あはれなるもをかしきも—・せた...
いい‐い・ず【言ひ出づ】
[動ダ下二]口に出して言う。「あはれなる事など、人の—・で、うち泣きなどするに」〈枕・一二七〉
いい‐いだ・す【言ひ出だす】
[動サ四] 1 内から外にいる人に向かって言葉をかける。「中より、…中なる人だに静心(しづごころ)なくはべるを、と—・したれば」〈かげろふ・下〉 2 口に出して言う。いいだす。「なまひがひがしき...
いい‐いれ【言ひ入れ】
1 意志・希望を伝えること。申し込み。「江戸よりも聞き伝へ、段々の—に、親方の相談極まり」〈根無草・後・二〉 2 結婚の申し込み。「伴之丞様へたった一言、—でつい御祝言(ごしうげん)済むこと」〈...
いい‐い・れる【言(い)入れる】
[動ラ下一][文]いひい・る[ラ下二] 1 外から屋敷・部屋の中に向かって言う。取り次ぎを介して内へ伝える。「『御頼(おたの)申します』…斯う—・れた一人の紳士がある」〈藤村・破戒〉 2 言って...
いい‐うまや【飯駅】
平安時代の男踏歌(おとことうか)で、舞人たちを酒や料理でもてなした所。→水駅(みずうまや)