たち‐か・う【裁ち替ふ/裁ち換ふ】
[動ハ下二]布などを裁ちなおして衣服を作りかえる。「蝉の羽も—・へてける夏衣」〈源・夕顔〉
たち‐かえり【立(ち)返り/立(ち)帰り】
[名]行ってすぐに帰ること。「—にもと思へども、おのづから日頃経ることも」〈浜松・二〉
[副] 1 折り返してすぐに。手紙などを受け取ってすぐに返事を返すさま。「御返しに…鳥の声は孟嘗君のに...
たち‐かえ・る【立(ち)返る/立(ち)帰る】
[動ラ五(四)] 1 もとの位置や状態に戻る。「初心に—・って勉強する」 2 手紙の返事などを折り返し、すぐにする。折り返す。「行きと行きて—・らむも心ぐるし」〈源・蜻蛉〉 3 同じことを何度も...
たち‐かか・る【立(ち)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 立とうとする。立とうとして途中でやめる。立ちかける。「いすから—・る」 2 立ち向かう。かかっていく。「勇猛果敢に—・る」
たち‐かく・す【立ち隠す】
[動サ四]霞や霧などが立ちこめて、さえぎり隠す。「山桜わが見にくれば春霞峰にも尾にも—・しつつ」〈古今・春上〉
たち‐かく・る【立ち隠る】
[動ラ下二]何かの陰に身を隠す。「さるべき所に—・れ給ひて」〈源・賢木〉
たち‐かけ【太刀懸(け)】
1 太刀をかけること。また、その台。 2 「太刀懸の草摺(くさずり)」の略。
たちかけ‐の‐くさずり【太刀懸の草摺】
⇒射向(いむけ)の草摺
たち‐かげ【太刀影】
1 太刀のひらめく光。「夕日脚の事なれば、—の障子にすきて見えければ」〈曽我・六〉 2 太刀のおかげ。武功のおかげ。「御—を以て、信州更級(さらしな)へ帰参申したし」〈甲陽軍鑑・二八〉
たち‐かぜ【太刀風】
1 刀を振る勢いで起きる風。 2 激しく太刀を振るって戦うありさま。「筑前守の—に驚き、草木もなびき従ひ」〈武家名目抄〉