なま‐おぼえ【生覚え】
1 記憶が確かでないこと。うろおぼえ。「よみたる歌などをだに—なるものを」〈枕・一六一〉 2 あまり気に入られていないこと。「—あざやかならぬにや、暗き紛れに立ちまじりたりけむ」〈源・宿木〉
なずみ【泥み/滞み】
《動詞「なづむ」の連用形から》 1 なれ親しむこと。なじみ。「舌に—があるばかりでなく」〈里見弴・多情仏心〉 2 思い込むこと。執心すること。「ある西国の蔵屋敷衆、身も捨て給ふ程御—深かりき」〈...
な‐つ・く【懐く】
[動カ五(四)]《馴れ付く意。「なづく」とも》慣れ親しむ。慣れて付き従う。「人によく—・く鳥」「人見知りでなかなか—・かない」 [動カ下二]「なつける」の文語形。
並(な)べてなら◦ず
なみなみでない。格別である。「姿、用意など、—◦ず見ゆ」〈源・絵合〉
なま‐おんな【生女】
1 未熟な女。一人前でない女。「かやうの—こそは、ものたばかりはすめれ」〈宇津保・嵯峨院〉 2 身分のいやしい女。「もしは—などして言はすることこそあれ」〈かげろふ・上〉
なめろう
《「皿までなめろ」の意という》アジ・サンマ・イワシなどを三枚に下ろして細く切り、味噌・ネギ・青ジソ・ショウガなどとあわせて包丁でたたいたもの。房総の郷土料理。
な・める【嘗める/舐める】
[動マ下一][文]な・む[マ下二] 1 舌の先でなでるように触れる。「切手を—・めてはる」「猫が毛を—・める」 2 舌の先で味をみる。また、そのようにして酒を少しずつ飲む。口に含んだものを舌で味...
なみ‐たいてい【並大抵】
[名・形動]普通に考えられる程度であること。また、そのさま。ひととおり。多く打消しの語を伴って用いる。「この悪天候に出航するとは—でない」
なみ‐なみ【並並】
[名・形動] 1 なみひととおりであること。また、そのさま。多く、打消しの語を伴って用いる。「—ならぬ苦労」「—でない才能」 2 同列・同等であること。ひとしなみ。「何すと違ひは居らむ否(いな)...
なみ‐じ【並字】
印刷で、特殊でない書体や大きさの活字。一般に明朝体(みんちょうたい)の全角のものをいう。