なつ‐ばおり【夏羽織】
夏に着る単(ひとえ)の羽織。絽(ろ)・紗(しゃ)・麻などの薄物で作る。《季 夏》「側に置きて着ぬことはりや—/太祇」
情(なさ)けは人(ひと)の為(ため)ならず
人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、ということ。誤って、親切にするのはその人のためにならないの意に用いることがある。 [補説]文化庁が発...
何(なに)とは無(な)・し
別にどうということもない。なんとはなし。「—・けれど、過ぐる齢にそへて忘れぬ昔の御物語など承り」〈源・鈴虫〉
ながらえ‐は・つ【永らへ果つ】
[動タ下二]生きながらえて、天命を全うする。「あからさまとは思へども—・つることもあり」〈平家・一〉
な・ぐ【凪ぐ/和ぐ】
[動ガ五(四)] 1 (凪ぐ)風がやんで波が静かになる。風波がおさまる。「—・いだ海」 2 (和ぐ)気持ちが穏やかになる。なごむ。「心が—・ぐ」 [動ガ上二] 1 1に同じ。「海つ路の—・...
泣(な)く子(こ)と地頭(じとう)には勝(か)てぬ
聞き分けのない子や横暴な地頭とは、道理で争っても勝ち目はない。道理の通じない相手には、黙って従うしかない。
なぐさ【慰】
心を慰めるもの。なぐさめ。「我(あれ)のみそ君には恋ふる我が背子が恋ふと言ふことは言(こと)の—そ」〈万・六五六〉
情(なさ)けに刃向(はむ)かう刃(やいば)なし
思いやりをもって接する人に対しては、だれも刃向かうことはできない。
なけ‐なし
あるとはいえないほど少ないこと。ほんのわずかしかないこと。「—の金をはたく」
なげし【長押】
日本建築で、柱から柱へと水平に打ち付けた材。もとは柱を連結する構造材であったが、貫(ぬき)が用いられるようになってから装飾化した。取り付ける位置によって、地長押・腰長押・内法(うちのり)長押・蟻...