ひと‐の‐くに【人の国】
1 「人国(ひとくに)1」に同じ。「—よりおこせたる文の、物なき」〈枕・二五〉 2 「人国2」に同じ。「—にありけむ香の煙ぞ、いと得まほしくおぼさるる」〈源・総角〉
人(ひと)の車(くるま)に乗(の)る者(もの)は人(ひと)の患(うれ)えに載(の)る
《「史記」淮陰侯伝から》他人から恩恵を受けた者は、その人の悩みを引き受けなければならなくなるというたとえ。
ひと‐の‐こ【人の子】
1 親から生まれた子としての人。⇔人の親。 2 人として生まれた者。人間。「あの悪人もやはり—だった」 3 子孫。「—は祖(おや)の名絶たず大君にまつろふものと」〈万・四〇九四〉
ひと‐のし【一伸し】
1 一度にのばすこと。また、一気にのびること。 2 一気に行うこと。「これから—に瀬戸橋までやっつけよう」〈伎・青砥稿〉
人(ひと)の疝気(せんき)を頭痛(ずつう)に病(や)む
「隣の疝気(せんき)を頭痛(ずつう)に病(や)む」に同じ。
人(ひと)の宝(たから)を数(かぞ)える
「隣の宝を数える」に同じ。
人(ひと)の花(はな)は赤(あか)い
他人の物はなんでもよく見えるしうらやましいものであるというたとえ。隣の花は赤い。
ひと‐の‐ひ【人の日】
《「人日(じんじつ)」を訓読みにした語》陰暦正月7日の異称。《季 新年》
人(ひと)のふり見(み)て我(わ)がふり直(なお)せ
他人の行いの善悪を見て、自分の行いを反省し、改めよ。
人(ひと)の褌(ふんどし)で相撲(すもう)を取(と)る
他人の物を利用して自分の役に立てる。