はつ‐がま【初釜】
茶道で、新年に初めて炉に釜をかけ、茶事を行うこと。また、その釜。初茶の湯。《季 新年》「—のはやくも立つる音なりけり/敦」
はつ‐がみなり【初雷】
立春後、初めて鳴るかみなり。はつらい。
はつ‐きょうげん【初狂言】
新年に初めて演じる歌舞伎狂言。初芝居。
はつ‐くに【初国/肇国】
国を肇(はじ)めること。初めて国を建てること。また、その国。「出雲の国は、…—小さく作らせり」〈出雲国風土記〉
はつ‐ぐさ【初草】
1 春の初めにもえ出る草。若草。「—のなどめづらしき言の葉ぞ」〈伊勢・四九〉 2 幼い子などのたとえにいう。「—のおひゆく末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ」〈源・若紫〉
はつ‐げいこ【初稽古】
1 芸能や技芸などの、初めての稽古。 2 武芸や遊芸などの稽古事を、新年初めてすること。稽古始め。《季 新年》
はつ‐こい【初恋】
生まれて初めての恋。 [補説]書名別項。→初恋
はつ‐こえ【初声】
《「はつごえ」とも》 1 新年の朝初めて聞く鳥の声。《季 新年》 2 各季節に初めて聞く鳥や虫の鳴き声。「ほととぎす汝(な)が—は我(われ)にもが五月(さつき)の玉に交へて貫(ぬ)かむ」〈万・一...
はつ‐ご【初子】
初めて生まれた子。ういご。 [補説]動物の場合は「初仔」とも書く。
はつ‐ごおり【初氷】
冬になって初めて張った氷。《季 冬》「—何こぼしけん石の間(あひ)/蕪村」