はつ‐そら【初空】
《「はつぞら」とも》 1 元日の空。《季 新年》「—のたまたま月をのこしけり/万太郎」 2 初めてその季節らしく感じられる空。「ほととぎす—、卯月一日は衣がへとて」〈浮・永代蔵・一〉
はつ‐たいけん【初体験】
初めての体験。特に、初めての性交体験。しょたいけん。
はつ‐だより【初便り】
1 初めての便り。また、季節の到来などを最初に告げる音信。「桜の—」 2 新年に初めて交わす便り。また、年賀状。《季 新年》「—皆生きてゐてくれしかな/友二」
はつ‐づき【初月】
新月。特に、陰暦8月初めの月。「まだ—の宵々に」〈謡・融〉
はつ‐てんじん【初天神】
正月25日の、その年初めての天満宮の縁日。《季 新年》
はつ‐とがり【初鳥狩/初鷹狩】
秋になって初めて行う鷹狩り。《季 秋》「石瀬野(いはせの)に秋萩しのぎ馬並(な)めて—だにせずや別れむ」〈万・四二四九〉
はつ‐なき【初鳴き】
特定の時期に鳴き声を発する鳥や昆虫などが、一年のうち初めて鳴くこと。また、その鳴き声。「ウグイスの—」
はつ‐なり【初生り】
その年、初めてなった果実や野菜。
はつ‐に【初土】
初めに掘る上層の土。→底土(しはに)「—は膚赤らけみ」〈記・中・歌謡〉
はつ‐に【初荷】
1 正月の商い初めの商品を、問屋や商店などが、美しく飾った車や馬で取引先に送り出すこと。また、その荷。もと、2日に行われた。《季 新年》「痩馬(やせうま)を飾り立てたる—かな/子規」 2 季節も...