かい‐ぼう【解剖】
[名](スル) 1 生物体を切り開いて、内部の構造、あるいは病変・死因なども観察すること。腑分(ふわ)け。解体。 2 物事を細かく分析し、その因果関係などを明確にすること。「事件を—する」「心理—」
ぎょうせい‐かいぼう【行政解剖】
行政上の見地から、感染症・中毒・災害などで死亡した疑いのある死体について、死因確認のために監察医が行う解剖。→司法解剖
しほう‐かいぼう【司法解剖】
犯罪に関係ある、またはその疑いのある死体について、死因・死後経過時間などを明らかにするため、資格のある鑑定人の行う解剖。→行政解剖
しんぽう‐かいぼう【新法解剖】
平成25年(2013)に施行された死因・身元調査法に基づいて行われる解剖。死因を明らかにするため特に必要があると認められる場合、警察署長・海上保安部長などの判断により、遺族の承諾を得ることなく解...
せいたいかいぼう【生体解剖】
上坂冬子によるルポルタージュ。昭和54年(1979)刊。太平洋戦争末期に行われた米軍捕虜に対する生体解剖事件の真相を、軍事裁判記録と当事者への取材から明らかにする。副題「九州大学医学部事件」。
せいたい‐かいぼう【生体解剖】
生きている生物、特に人間を解剖すること。 [補説]書名別項。→生体解剖
びょうり‐かいぼう【病理解剖】
病死者の死因、病気の種類やその本態、治療効果などを解明するために行う解剖。剖検。
ほうい‐かいぼう【法医解剖】
法医学上の目的のために行う解剖。司法解剖と行政解剖とがある。
ぼう【剖】
[常用漢字] [音]ボウ(慣) ホウ(漢) 〈ボウ〉刃物で切り開く。「剖検/解剖」 〈ホウ〉解き分ける。分かれ開ける。「剖析・剖判」