うるみ‐ごえ【潤み声】
涙がちの声。今にも泣きだしそうな声。「お妙は口惜しそうに、あわれや、—して云った」〈鏡花・婦系図〉
えいえい‐ごえ【えいえい声】
「えい声」に同じ。「暫らくは—して互に揉み合った」〈魯庵・社会百面相〉
えい‐ごえ【えい声】
力を入れる必要がある場合に出す「えいえい」という掛け声。えいえい声。「—をあげて、名虎をとってふせんとす」〈平家・八〉
えん‐せい【怨声】
うらみのこもった声。
おい‐ごえ【老い声】
盛りを過ぎて、老い衰えた声。「(鶯(うぐいす)ガ)夏、秋の末まで—に鳴きて」〈枕・四一〉
おお‐ごえ【大声】
大きな声。⇔小声。
おろおろ‐ごえ【おろおろ声】
取り乱したときの、不安におびえ今にも泣きだしそうな声。
おん‐じょう【音声】
1 人間の発する声。おんせい。「大—」 2 「音声楽」の略。
おん‐せい【音声】
1 人間が音声器官を通じて発する音の総称。おんじょう。 2 人間が音声器官を通じて、話し言葉として発する音。言語学では、特に音韻と区別して用いる。 3 テレビなどの音。
おんなからのこえ【女からの声】
青野聡の小説。昭和59年(1984)刊。同年、第6回野間文芸新人賞受賞。