天(てん)の網(あみ)
1 「てんもう(天網)」に同じ。 2 「かすみ網」に同じ。「—を引きはへて、彼の鶴を手捕りにして」〈伽・鶴のさうし〉
てんのうお【天の魚】
石牟礼道子の小説。昭和49年(1974)刊行。「苦海浄土」「神々の村」とともに、水俣病の実態を描いた水俣三部作の一。副題は「続苦海浄土」。
てん‐の‐うめ【天の梅】
バラ科の常緑小低木。沖縄などの海辺に自生。葉は楕円形の小葉からなる羽状複葉。4、5月ごろ、梅に似た白い5弁花が集まって開く。盆栽にされる。磯山椒(いそざんしょう)。
てん‐の‐かわ【天の川】
奈良県南部、山上ヶ岳(さんじょうがたけ)などに源を発し、南西に流れる川。十津川(とつかわ)上流部。あまのかわ。
てん‐の‐こえ【天の声】
1 「天声(てんせい)」に同じ。 2 転じて、権力者や、影響力が強い人物の意見。
天(てん)の濃漿(こんず)
天から授かった美味な飲み物。甘露。ふつう、酒のことをいう。天のこんずい。「—とも言ふべきほどの酒をいだし」〈黄・栄花夢〉
てん‐の‐しごせん【天の子午線】
天文学における天球上の子午線。天の北極・南極を結ぶ平面が、天球と交わってできる大円を指す。
てん‐の‐せきどう【天の赤道】
⇒赤道2
天(てん)の底(そこ)が抜(ぬ)けたよう
激しく雨が降るさま。短時間で大量に雨が降るさま。
天(てん)の時(とき)は地(ち)の利(り)に如(し)かず地(ち)の利(り)は人(ひと)の和(わ)に如(し)かず
《「孟子」公孫丑から》天の与える好機も土地の有利な条件には及ばず、土地の有利な条件も民心の和合には及ばない。