しら‐は【白歯】
1 白い歯。 2 《昔、歯を黒く染めた既婚の女性に対して》未婚の女性。処女。「—で家に居るではなし、余故(よそ)へ縁附いていた所で」〈紅葉・二人女房〉
しり‐え【後方/後】
1 後ろのほう。後方。「万丈の山千仞(せんじん)の谷前に聳(そび)え—に支(さそ)う」〈鳥居忱・箱根八里〉 2 競技や物合わせをするときの右のほうの組。「上の女房、前—と装束(さうぞ)き分けたり...
しろ‐きぬ【白衣】
《「しろぎぬ」とも》 1 染めてない白い衣服。びゃくえ。白装束。「女房の—など、この度(たび)は冬にて、浮文、固文、織物、唐綾など、すべていはむかたなし」〈栄花・初花〉 2 墨染めの衣を着ている...
しろ‐ね【白根】
1 シソ科の多年草。池や沼などの水辺に生え、高さ約1メートル。地下茎は白く、茎は四角柱。夏から秋に、葉のわきに白い唇形の小花が群がって咲く。 2 ネギをいう女房詞。
しろ‐もの【白物】
1 「白酒」「塩」「豆腐」をいう女房詞。 2 色がついた物に対して、白い物。「—家電」「—衣類」 3 「白物家電」の略。 4 石油業界で、見た目が透明な石油精製品を意味する白油の通称。
しん‐し【新紙】
1 新しい紙。最近作られた紙。 2 「新聞紙(しんぶんし)」の略。「悠然自若として—を眺めている」〈紅葉・二人女房〉
しんしょう‐もち【身上持(ち)】
1 金持ち。財産家。資産家。 2 家計のやりくり。「—のいい女房」
しんだい‐ぐすり【身代薬】
《身代を保つための薬の意》一家の財産を保つために役立つもの。特に、しっかりした女房をいう。「—の女房を早う持って落ち着きや」〈浄・今宮の心中〉
しん‐みょう【針妙】
1 宮廷女房の私室にいて、主に裁縫をする上級の女中。「なま—の、衣盗みて小袖になして着たる」〈無名抄〉 2 一般の家庭や寺院で、裁縫をさせるために雇う女。寺院では女人禁制であったので、この名目で...
じ‐ぎ【時宜】
1 時がちょうどよいこと。適当な時期・状況。「—を得た発言」「—にかなった企画」 2 時にかなったあいさつ。時儀。「べったり座って—を述べる」〈紅葉・二人女房〉