うきよづかひよくのいなずま【浮世柄比翼稲妻】
歌舞伎狂言。時代世話物。9幕。4世鶴屋南北作。文政6年(1823)江戸市村座初演。現在では、一部が「鈴ヶ森」「鞘当(さやあて)」として独立上演される。
うわ‐なり【後妻】
1 あとに迎えた妻。上代は前妻または本妻以外の妻をいい、のちには再婚の妻をいう。⇔前妻(こなみ)。「この—こなみ、一日一夜よろづのことを言ひ語らひて」〈大和・一四一〉 2 ねたみ。嫉妬(しっと)...
おく‐づま【奥妻】
心の奥深く大切に思う妻。心から愛する妻。「はしけやし我(あ)が—」〈万・三九七八〉
おさな‐づま【幼妻】
年が若くて子供っぽさを残している妻。多く十代の妻についていう。
おと‐め【夫妻/夫婦】
《「おひとめ(男人妻)」の音変化》夫と妻。めおと。「みとのまぐはひして—と為る」〈神代紀・上〉
おの‐づま【己妻/己夫】
自分の配偶者。妻、または夫。「他夫(ひとづま)の馬より行くに—し徒歩(かち)より行けば」〈万・三三一四〉
おもい‐づま【思ひ妻/思ひ夫】
深く愛する妻、または夫。「奥山の岩本菅(いはもとすげ)の根深くも思ほゆるかも我(あ)が—は」〈万・二七六一〉
かくし‐づま【隠し妻】
「隠し女」に同じ。
かくれ‐づま【隠れ妻】
人に知られないようにもつ妻。かくしづま。「色に出でて恋ひば人みて知りぬべみ心の内の—はも」〈古今六帖・五〉
かげ‐め【陰妻】
「隠し女」に同じ。「さやうの生君達(なまきんだち)の—にて、益(やく)なし」〈狭衣・三〉